こんにちは渡辺一城です。
2011年3月9日〜17日
東新宿にあるRED CUBEというギャラリーにて
「ネズミ講展」というグループ展に
4×5から牧野智晃と僕が参加させていただきました。
アーティストの開発好明さんが発起人で
推薦された作家が2名作家を推薦し
その推薦された作家がまた2名作家を推薦するという
名の通り「ネズミ講式」で集まった作家のグループ展です。
総勢100名を超える作家が集まり
写真、映像、立体、絵画、漫画、and more!!! ほぼオールジャンル網羅。
ネズミ講って凄いですね(笑)
参加作家の系譜は→こちら
展示スナップ。
まずはエントランスから。
奥でマスクをしている黄色い帽子が4×5マッキーこと牧野智晃。
会場全景その1
会場全景その2
牧野智晃出品作品
ニューヨークのおばちゃんシリーズで撮影したポラを出品。
実はこの作品搬入時、ちょっとした事件がありまして、、、。
それは後ほど。
渡辺一城出品作品
レンズにコンドームを取り付けて男性器の視点で撮影したシリーズを出品。
4×5のコンタクトプリントです。
みなさんの作品を紹介したいところですが割愛します
と言いたいところですが(笑)
僕的に100人の作家の中で最もインパクトのあった
ある作家の作品をご紹介します。
それは柵木愛子(ませきあいこ)さんの『モノクロームヘア』という作品。
拡大写真
ご自分の白髪と黒髪をジョイントした作品!!(白髪分かりにくくてすいません)
なんてシンプルで大胆かつクールで、勇気のある作品なんだろうと思わず唸ってしまいました。
金額は割愛しますがちゃんと売っていました。
柵木さんはこの春、多摩美を卒業されたそうで、今後の活躍がとても楽しみです。
でですよ。
作品搬入時の事件の件。。。
まずは下の写真をご覧下さい。
その事件とは搬入の時に
マッキーが自分のNYおばちゃん写真集『DAY DREAM』を
柵木さんのモノクロームヘアを置く台に
「お、ちょうどいい写真集置く台が俺の作品の下にあるじゃん」って
乗っけちゃってました(笑)
柵木さんの「えっ!? 誰ここに本置いた人〜〜〜!!」で気づいたマッキーは
ソッコー謝ってました(笑)
幸いヘアは傷つくことなく無事でよかったです、本当によかったです。
柵木さん、マジで悪気はないので許してやって下さい。
最後に一言二言。
会期中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、まだ気持ちが落ち着かない13日の日に
参加作家が集まり会期延長の話になりました(当初は9〜13日でした)。
それから作品の売り上げの一部あるいは全額を義援金にしようという話もとんとん拍子で決まり
100人も作家がいるので全員一致にはならなかったとはおもいますが、結果的に売り上げの総額3万円を
RED CUBEのオーナーである朝岡さんがセーブ・ザ・チルドレンに送られました。
以前は「アート作品売ってチャリティー」って聞いてもピンと来ないというか腑に落ちないというか
「気取ってないで金やれよ」って思ってました。
2011.3.14に会場に搬入以来初めて行った時に、その空間にある作品が自分の不安を和らげてくれました。
そしてその作品を買う立場になって考えてみると東日本大震災のチャリティーで購入した作品を
部屋に飾ることによって、それを見るたびに震災のことを思い出すのではないかと。
そのきっかけを与えてくれるものがアート作品なのだと気づいたときに初めて
「アート作品売ってチャリティー」という言葉が腑に落ちました。
ただ僕には震災直後、そんなことを声高に言う勇気はありませんでした。
KAZUKI WATANAVE